■魔王#09 真犯人は俺だ 知りすぎた男の悲劇 毎週恒例「魔王」の感想です。今週は、裏番組である金曜ロードショー枠が「舞妓Haaaan」とかいうわけ分からん邦画だったので視聴率も大丈夫だろう…なんて思っていたのですが、その「舞妓Haaaaan」が結構面白かったから困ったもの。TBSの「金曜ドラマ」ってのは、つくづく不利な時間帯にぶつけてきているんだなぁ〜と。特に今は夏休みシーズンだから、メジャーな映画を多く流していますしね。本作品の放映がが秋ごろであったならば、また違ったかもしれませんなぁ。
公式:
http://www.tbs.co.jp/maou2008/ というわけで本筋に入ります。
前回、ついに真犯人・真中友雄=成瀬領だという事実に到達した芹沢直人。我らが成瀬先生に一対一で決闘…もとい真相を話すよう問い詰めますが、はたして真実はあっさりと暴露され愕然とする直人。一方の成瀬先生は「やっと会えましたね」と不敵に微笑んでいるという…。
殺人事件そのものはすでに成瀬の手を離れ、芹沢家の人間を中心としてひたすら暴走を続けます。
不倫の件で葛西をゆすっていた宗田は、あろうことか典良の手によって毒殺という末路。なんでそんなことを…? と思っていたら、わざと現場に「葛西の万年筆」を残し、彼に殺人の罪をなすりつけようという手の込んだ事をやらかしてくれました。典良を演じる劇団ひとりの演技は演出とあいまってかなりの迫力で、TVの前の視聴者の多くは「本物の“魔王”は間違いなくこいつだろう」と思ったに違いない(笑。
で、自体は流転する。誤認逮捕された葛西を弁護すべく、再び現れる成瀬領。そんな彼に対し、土下座をしてあやまり、葛西を助けてくれと懇願する直人。成瀬は、「真実を知った時、あなたがどうするのか楽しみです」とまたもや不敵に微笑むのでありました。
このシーンでちょっと面白いなと思ったのは、土下座をする直人とそれを受ける成瀬の背後に“神棚”が写っていたという演出がなされていた事。あれはたぶん狙ってフレームに収めたんだと思うんだけど、暗喩としては「直人の懇願は所詮は神頼みであり、成瀬に対して頼むのはまったくの的外れ」というものになるのかな? もしくは「成瀬を聖化」した演出なのか。
でも、最初の頃に教会だなんだという西洋のガジェットを出していただけに、あそこでいきなり神棚というのもちょっと意外というか面喰った印象は拭えませんでした。まぁ、場所が警察署内だったからああいう形で表現するほかなかったのでしょうが…どうだろう???
そんなわけで成瀬領の復讐もいよいよクライマックス。典良が殺人に手を染めたこと、そしてそれはやがて暴かれるであろうこと――つまり、芹沢家の崩壊フラグはほぼ完全に成立しているわけで、一瞬にして家族全てを奪われた成瀬=友雄の最大の復讐と言えるのかも知れません。協力者である山野圭太も依然として暗躍していますし、これはまだまだ惨劇が続く予感…。次回予告では「これが私の最後の仕事です」なんて成瀬が言っていたが、まさか自殺して終わり――なんていうのじゃあるまいな? 登場人物の大半が悪人なので、彼らに相応の罰が下されたのち、ハッピーエンドを迎える事も出来そうな展開なのだけど…この辺は正直予測不能。ネタバレで読んでみた「韓国版」のラストとは変えてくるような気もしますね。
追記;公式サイトで読む事の出来る各話解説「裏魔王」はなかなか興味深い。特に、「魔王の眼」の項目において、「魔王になっている時の成瀬はまばたきをしない」というのはちょっと気付かなかったなぁ〜。大野智の演技がどこかぎこちないなと感じていた理由はこの辺にあったんですね。こういうこだわりも作品を面白くするいいエッセンスではないかと。
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