■コードギアス 反逆のルルーシュR2#15 Cの世界 ギアス嚮団の壊滅から一転して“アーカーシャの剣”へと召喚されたルルーシュ。そこで待ち受けていたのは憎き敵である実の父・ブリタニア皇帝シャルルであった。そこで明かされるC.Cの秘められた過去と真の目的。そしてルルーシュの思惑とは別ベクトルに動き始める状況…。嘘に塗り固められたこの世界の行く末に果たして光はあるのか――?
というわけで、第一期から伏せられていた謎の一部が明かされた重要な回でありました。
ありましたが…個人的にはちょっと微妙だった気も。今まではほとんど表に出てくることのなかったギアスの精神世界がメインとなったため、早い話が「ああ、エヴァっぽくなったな」と思ってしまうのは、“あの時代”からアニメを観続けてきた者の悲しい性か。
描かれたのは、仮面という偽りの自分をつくってあがき続けるルルーシュに対する禅問答。
世界は嘘ばかりだというブリタニア皇帝とV.Vの主張の通り、現実世界においては、政治的にも個人的にも嘘ばかり。ナナリーの側近であるローマイヤは言うに及ばず、信頼できるはず人物だったはずのスザクですら今や嘘をついている…そんな世界の矛盾が、ナナリーの目を通じて描き出されていました。

ようやくこのアニメの真なるテーマが顕現してきた感じかなぁ。ただ、「そんな矛盾に満ちた世界を作り出している神を倒そう」という事に対する動機としてはまだまだ弱い気もする。この辺は、きっといかにもな“アニメ的理屈”ってやつが用意されているんじゃないかとは思うけど…。
で、今回の最大の見どころがC.Cの過去。詳細こそ語られなかったけれど、映像を見る限りでは18世紀ごろのヨーロッパの生まれ…であろうか。貧しく低い身分にあった彼女は、とある教会のシスターからギアス能力を得、それを元に成り上がってゆく…そう、
C.C自身もかつてはギアス能力者であったのだという。そしてその能力が一定ラインを超えたとき、シスターから明かされたのは「この能力を持った者を身代わりにしないと、自らは死ぬ事が出来ない」という衝撃の事実。過去のC.Cにギアスを与えたシスター自身もまたギアス能力者であり、ある一線を越えた者であった…という、悪夢のような円環がそこに現れたのでした。
一線を越えたギアス能力者の願いは皆一律に「自らの人生にピリオドを打つ事」。その身代わりとしてC.Cもまた不老不死の肉体となり…その後、魔女と呼ばれ長きにわたる迫害をうけてきたのは第一期最終回のイメージシーンで描かれた通りです。
だからC.Cがルルーシュと交わした契約というのもそういう事なのであるが、その願いはブリタニア皇帝の手によって叶えられるというよく分からない展開。これは一見すると皇帝がルルーシュからC.Cを奪い取ったようにも見えるのですが、皇帝としてはルルーシュを同じ境遇に陥らせたくなかった…という親心の表れでもあるのかも? 現に、V.Vから“コード”なるものを奪い取った皇帝は、すでに不死の肉体を手にしていたのですから…。
しかし謎は残る。第一期の一話冒頭にて、なぜC.Cはルルーシュを見ていたのか。そして初めて出会ったとき、なぜ「やっと見つけた」とつぶやいたのか。やはりルルーシュにギアスが与えられる事は最初から決定していたとでも言うのであろうか。そして、過去に交流のあったルルーシュの母・マリアンヌとの関係は…。
このあたりの謎はまだまだ伏せられたままであるにもかかわらず、ラストで皇帝による死を拒絶したC.Cは、なんと今までの記憶を失ってしまい、そこで次週に続く――って、何がどうなってんねん!
なんだかよく分からないまま終わってしまったのだが、とりあえず他に判明したのは、“アーカーシャの剣”とは、どういう目的かは分からないが他人の思考に干渉する装置であるという事、そして“思考エレベーター”とは、その空間(Cの世界?)とを行き来するための回廊のようなもの――という事のようである。もはや物理的な法則が通用する世界ではなく、完全な形而上の描写なので、あまり細かい事に突っ込んでも無意味なのであろうが…ちょっとグダグダしていた感は否めず。展開も終始駆け足だったし、風呂敷をたたみにかかってくれたのはいいのだけれど、その方法はやや不器用かな〜と。
■マクロスF(フロンティア)#15 ロスト・ピース
マクロスFも、物語の折り返し地点を過ぎて謎の解明に入りました。でも、こっちもわけ分からん!
今回は総集編的な作りになっており、ミュージッククリップを思わせる映像に乗せて、今までの事件を陰で操っていた者たち――厳密に言えばマクロスギャラクシー側の人間たち――による解説がなされる…というものであったのですが、はっきりいって謎を増やしただけな気がする。
惑星ガリア4にて、惑星もろともシェリルを葬ろうとしたグレイスは、どうやら複数の人間の思念を内包した存在のようで、“劇中でグレイスと呼ばれている義体”はいくつもスペアが用意されているみたい。
かれらの計画とやらも謎だらけで、「シェリル・ノームによる銀河横断ライブ」にあわせて、ヴァジュラをマクロスフロンティアへ誘導してきたのだという。その真意は「プロトカルチャーですら成しえなかった事の達成」という…。ますますもって意味不明。この件に関してはフロンティア側の大統領補佐の男も大きく絡んでいるらしいが、現時点ではさっぱりで想像もつきません。ちと頭のくたびれるお話だったというわけで(苦笑。
しかし、だ。「自分の肉体は天然のままだ」と言っていたシェリルだが、検査用に採取された彼女の血液を、グレイスが別のものにすり替えていたシーンから察するに、シェリルの身体を調べられては困るという事実が潜んでいるという可能性も出てきたわけで。グレイスの言う“フェアリー8”だとかいうコードネームも気になる。ひょっとするとシェリル・ノームという存在は、人為的に作り出されたアイドルで、代わりはいくらでもいるという事の表れか???
だが、そんなかれらの計画は、ランカ・リーの出現で変更を余儀なくされる。この事からも“歌”が大きく関わっているのは間違いないのだが…ヴァジュラの存在とギャラクシーの思惑、そしてアイドルの歌…。いやはや、これだけじゃあ漠然としすぎていて何とも言えんしなぁ(苦笑。
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