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酔いは耳から

 暑い日々が続いておりますがいかがお過ごしでしょう。天気予報じゃ、「今週は悪天候になります」ってたのが嘘のようだ。というかもはや、予報は外れるためにあるようなものだな。ま、雨続きでじめじめとした陽気が続くよりははるかにマシな陽気なんだけどさ…。このぶんだと、関東地方もそろそろ梅雨明けとなりそうですかね。

 で、そんな本日は眼科の検診に行って参りました。「あんたしょっちゅう病院行ってるね」と思われそうですが、実際そのとおりであり…今月に入って精神科が一回、内科が二回…。いや、まだまだ少ない方か。そういえば歯医者ももう二年以上行ってないぞ…。どこも痛まないってのは良い事なんだが、定期健診はしておかないとマズイだろうなぁ…。でも行くのは嫌だなぁ、金もかかるし・・・ってそういう問題じゃないか。でも、いざ行ってみたら「ここは治療しましょう」なんて言われちゃったら悲惨だしなぁ(笑。

 話が脱線しました。眼科健診の話であります。
 いつものごとく視力検査と眼圧測定をした後医師の問診という流れ。視力にも眼球自体にも問題はなく、あえて難点を挙げるとするならば「そろそろコンタクトレンズの乾きが早くなってきていますね」との事。うーむ、前に作ってからもうそんなにたっていたっけなぁ。とりあえずは「あと半年は持たせたい」という事にしておきました。今のところは装用していての違和感などを感じないので、まず大丈夫ではないかと。ハードレンズだから、異常があればすぐわかるしね。

 そういや、高校時代の事ですが――「ハードレンズはゴミが入っても痛くないから目に危ないんだよ〜」なんていう大間違いな知識をしたり顔で語ってくれた知人がいたのを思い出した。逆だっての。異物が入ると激痛が走ってすぐにわかるのがハードレンズ。痛みを感じず、そのままレンズをつけっぱなしにしてしまうのがソフトレンズの危険性――だったんだけど、彼はなんでか逆のことを主張していました。まぁ、当人はコンタクトレンズなんぞ使っていなかったので、誰も彼の話など聞いていなかったわけですが…。
 卒業後、演劇部所属だった彼は「俺は声優になるから」とかいってどっかの養成所へ進んだそうですが、その後の消息は知れず。あれから6年以上が経過したが…今はどこで何をしてるやら。まぁ、長い人生の春においては、こういう奇特な人物との出会いも大切な事なのかも知れません。

 また話が脱線しました。眼科医師の問診についてであります。
 「何か異常はないですか?」 と聞かれたもので、「ちょうど一週間前に観にいった映画で、激しく酔った」という話をしてみました。そう――あの、「スピード・レーサー」についてです。
 激しいカット割りと光の明滅、極彩色による強烈な映像が目に悪かったのでは…と言ってみたところ、「ならば耳の聞こえはどうですか?」と返されました。なんでも、そういった映像を見た場合に起こる“乗り物酔い”のような症状は、内耳の三半規管が平衡感覚を失う事で引き起こされるのだとか。つまり、酔いの原因は耳からなのだという…!

 だから、もし酔いの症状が続いたり、耳の聞こえが悪かったりするのならば、眼科ではなくて耳鼻科を受診するよう言われました。私としては、どう考えても「あの映像を観たことによる酔い」だと思っていただけに、この結論には本当に驚きました。確かに“酔い”の症状を引き起こすのは内耳の器官ですが…でも、映画観たことがいったいどういうメカニズムでもって平衡感覚を狂わせたというのだろう。目からの情報が占める割合は大きいと思うのだがなぁ。まったくもって医療の理屈とは、なまじ説得力があるだけに不思議なものです。
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