■リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて視聴。ヨーロッパの古典的冒険小説のキャラクターを一堂に会した活劇、という事でかなり期待していました。公開されたのは2003年という事もあって映像はごく普通に綺麗。演出も文句なしな佳作でありました。サブタイトルの“時空を超えた”っていうのがイマイチピンとこなかったのはご愛敬か。
公式:
http://www.foxjapan.com/movies/league/ 本作には『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』という原作コミックがあるそうで、映画冒頭で表示された題字テロップもそのようになっていました。映画では、映画版では、ヴェネツィアで催される国際平和会議の妨害によって世界大戦を引き起こそうとする仮面の武器商人ファントムの陰謀を、謎の男“M”によって召集された“超人紳士連盟”が阻止するというオリジナルストーリー…だそうです。
wikiペディアの記述によりますと、これに加えて、不死身の貴族ドリアン・グレイとアメリカ合衆国の諜報員トム・ソーヤーが参加しており、透明人間役はホーレイ・グリフィン博士でなく、透明薬を盗み出したロドニー・スキナーという盗賊になっている――との事。主人公たちはいずれも個性的な超人ばかりであり、その中において
なんでトム・ソーヤーが? という気がしないでもないのですが(原作小説じゃ、友人のハックルベリィ・フィンといたずらしてるだけのクソガキだったのですから)、そんな彼の存在意義は、主人公・アランとの絡みにおいて発揮されるという王道パターン。いわゆる「父と子」のような間柄を描く、という目的から設定されたキャラクターだったようです。
個人的に入れ込んだのは、何と言っても高速潜水艦ノーチラス号を操るネモ船長。外見は船乗りシンドバッドみたいで渋いし(劇中設定ではインド人とされていましたな)、剣術に長けていて目茶目茶強いし、部下もたくさんひきつれているのでカリスマ性のアピールもじゅうぶん。
原作である「海底二万マイル」も大変面白い物語ですが、やはり日本人としましては――かの「ふしぎの海のナディア」の洗礼を受けている私のような者は、“ノーチラス号”と聞くだけでなんだか胸躍るものがあるのです。劇中でもしっかりとメカの見せ場はありましたしね。敵の罠にはまり沈没寸前のピンチを脱し、海面に急速浮上するシーンなんか最高に燃えたと思う。劇中でも言われていたけれど、まさしく「大海を切り裂く剣」そのものでした。確かWAVEからプラモデルが出ていたんだよな〜と、ちょこっと検索してみたらすでに絶版。オークションではかなりの高額で取引されている品のようです。やっぱり格好良いからね(笑。
で、そんなノーチラス号なんですが、劇中において唯一「えええっ!?」と思ってしまったのは、ヴェネツィアの狭い運河にごくごく普通に侵入しちゃってたシーン。
どんだけ薄っぺらいのかと。艦内の描写を見る限りは、相当のスペースのある宮殿のような船なのですが、運河のシーンだけは異常なまでに横幅がありませんでした。ひょっとすると、あそこは笑うところだったんだろうか…。
物語は単純明快で分かりやすかったけど、面白いとは思えなかったなぁ。基本的には、超人たちを集め、その体組織やテクノロジーを盗みだし、それをもとに兵器(戦車や潜水艦)や薬物(怪力人間化するもの)を開発――世界戦争を仕掛ける目的で各国に売りつける――というのが敵の狙い。
これは、物語の舞台が19世紀だから仕方がないのだが、なんともしょっぱい設定でなぁ。事件の黒幕の最期もあっけなかったし、主人公たちが取り立ててピンチになるという場面も少なかったから、はっきりいってハラハラドキドキもしなかったのは誠に残念。誰もが知っている名作のヒーロー達が集結! という、まるで「スーパー○○大戦」的な設定も、完全に生かされていたかというとこれが微妙だったりもするのだな。手堅くまとめたが故に、“遊びの部分”が少なく、それゆえに
没個性的なB級エンタテイメントに落ち着いてしまった感は否めないかと。嫌いじゃないが、一回見ればそれでじゅうぶんな作品だなと感じました。丁寧に作ってあったが故に、色々と惜しい作品でしたね。
それにしても…あの謎のラストシーンの意味はいったいなんだったのだろう?
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