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しゃがれた声で君を呼ぶ

■コードギアス 反逆のルルーシュR2#11 想いの力
 中華連邦編もいよいよ大詰め。窮地に立たされた黒の騎士団御一行様と、クーデターの首謀者として騎士団とともに潰されそうになるシンクー。シュナイゼル率いるブリタニア軍も参戦しての大混戦の中、中華連邦皇帝・天子は身を呈して停戦を呼びかけるも、軍を率いる大宦官たちは聞く耳を持たない。この大ピンチを打開するべく、ゼロのとった行動とは…。

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 というわけで、なんだかえらいカオスなごった煮回でありました。中華連邦ではナイトメアフレーム同士のドッグファイト。一方のトウキョウ租界では、ルルーシュ不在時の影武者を務める咲世子のトンデモ変装とめまぐるしく展開。「そんな事あるわけねーだろ」と思わず言ってしまいそうになるほど、色々とご都合主義に満ち満ちているのであるが、まぁファンタジーの一種であるから仕方がない。細かいところを気にしだすと楽しめなくなってしまうからな…(苦笑。

 メインとなった戦闘シーンはなかなかのもの。最近影の薄かったC.Cが久しぶりに出撃したり、その戦闘でまみえたアーニャとの間に見えた新たな謎。どうやら彼女はルルーシュの母、マリアンヌと何らかの深いかかわりがある模様。今まで、いてもいなくてもいいキャラでしかなかったアーニャが、まさかこんな形で伏線として生きてくるとは思わなかった…。しかし、その後の展開も見どころが満載だったため、重要な箇所であったであろう、このアーニャに関する部分の印象が薄れてしまったのは否めない。構成に難あり…かなぁ。
 ちなみに、地味な新要素としてはブリタニア側の量産ナイトメアフレームが新規に登場していましたね。確か、ヴィンセント・ウォードとかそんな名前だったはず。ま、いずれにせよやられメカでしかないわけですが…。

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 大混戦の中、ついにその姿を現したゼロ専用ナイトメアフレーム“蜃気楼”。ガウェインの後継機的な性能を誇り、操縦は何とキーボード! 紅蓮やランスロットのように激しく動き回るものではなく、一点に静止して防御フィールドを展開、その後ビームでもって全方位を薙ぎ払うというスーパーメカっぷりを魅せつけてくれました。これでゼロも前線に出てくることができますな。正直、あまり格好良いとは思えないデザインのメカなのですが、やはり“専用機”という響きは良い。これも何らかの形で立体化が望まれますね。
 ところで――“蜃気楼”と聞きますと、私としては西岸良平の怪盗漫画「蜃気楼」を連想しますね。あれも知略に長けた主人公が、怪しげな(本当に怪しい)仮面とマントをかぶって「フハハハハ」と笑う内容でした。確かアメリカ海軍の潜水艦を盗んだりするんだよな。まさかとは思うがこのアニメのスタッフはそれを意識したなんて事は…ナイナイ(笑。

 そして戦局は一転。中華連邦各地で暴動が発生し、それをきっかけにブリタニア軍は撤退。後ろ盾を失った大宦官たちはシンクーによって私刑に。戦いは終わりを迎え、ルルーシュは天子に対して「自らの意思で歩む事」を告げるのでした…って、こう書けば聞こえはいいが、実際はものすごいカオスな展開だったのであります。各地で起こった暴動にしても、「実は事前に仕込んでおきました」といういつものやつであり、見ているこっちとしてはいい加減食傷気味。所詮は“後出しジャンケン”でしかないからねぇ…。
 また、戦いが終わった後のギャグでしかないやり取りは…どうなのかなぁ。自分は「こんなモンか」と流してしまったのだけれど、ああいうのが気に食わない向きはそれなりにいるでしょうし、ルルーシュが善人――といえば聞こえはいいが、純粋に仲間に対して甘くなってきたのに反発を覚える人もいるかもしれない。あれは、ある種の「成長」が見られたって事なのだろうけど、今まで散々非道な行いに徹してきた主人公が、ここへきて「心の力だ」「人の想いは世界を変えられる」なんていう、いかにもな精神論に走ってしまったのはちょっとどうかなとも思った。

 冷徹な復讐鬼になった主人公が、その過程で人間性を取り戻してゆく物語――というと、かのアレクサンドル・デュマ作「モンテ・クリスト伯(邦題・岩窟王)」があるが、あれもフランス貴族に対する蔑視が多分に含まれた、一種の寓話でありました。スタッフはそういうのを目指したいのかなァ…。

 と、そんなわけで三週にわたって展開された中華連邦編は無事終了。ルルーシュはエリア11に戻り、次回はまた視聴者うんざりのアッシュフォード学園編。ナイトオブラウンズのジノとアーニャが学生として編入してきたわけですが、それがどんな騒動を巻き起こすのやら。そして咲世子がルルーシュに変装していた事による新たな火種の兆候も…。次回予告ではまたもその変装が何やらやらかしてくれていましたが、面白いものになっている事を期待したい。
 番組もいよいよ後半戦に突入で、主題歌も次回辺りから変わるのかな? 今後の敵は“ギアス嚮団”という事で、まずはジェレミア・ゴッドバルトがリターン・マッチを挑んでくる模様。果たしてどう転がりますやら…。

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