とうとうOVA版「マーズ」のDVDを買ってしまいました。

全四話で企画されながらも、売り上げが振るわなかったという理由で二巻で製作が打ち切られた本作品。DVDではなぜか当時の販売方法のまま、二巻に分けて販売…。一枚にまとめろやボケナスが、という思いが渦を巻いていたもので長らく買わずじまいだったのですが、よく考えてみれば「こんなどマイナーな作品、DVDソフト化されていること自体が奇跡みたいなもの」と思うようになり、絶版で手に入らなくなる前に確保しておこうと思った次第。VHSでなら、ACT-1だけ持っているのですがね。
「ハイ・クオリティー・アニメーション・ビデオ」というアオリ文句の通り、90年代当時としては異常なまでのハイレベルな映像作品です。このblogでも「マーズ」については何度も触れてきましたが、私がこの作品を知ったきっかけはこのOVA版だったもので(あるとき、NHKのBS2で放送された事があったのです)、何はなくともこのアニメ無しには語れませんね。後年になって、かの著名作家シリーズにて「神世紀伝マーズ」という形で、ラスト以外はほぼ原作のまま作られたものもありましたが、そちらの出来は散々で、もうすでに存在したことを忘れている人も多いのでは…。
個人的に、著名作家シリーズでは、あの悪名高き
「バビル二世」が大好きです。
ところで――このDVDを買って知った事なのですが、販売元がKSSからソフトガレージ社に移っていたのですね。KSSってひょっとして倒産しちゃったのかな? 大張正巳監督の「銀装騎攻オーディアン」や、平野俊弘監督の「イクセリオン」などもKSSだったけれど、それらの権利はどこへやら。DVDは出ているから当面の問題はないのでしょうが…って、誰も知らないだろうから別に騒ぐほどの事でもないのか。騒いでるのは私一人だけですね、ハイ。
でもねぇ、本当にこのOVA版「マーズ」は素晴らしいんです。和田薫氏による怪獣映画さながらのBGM、本橋秀行氏による美麗な作画。そして何よりも素晴らしいのが、メカデザイナー・森木靖泰氏によって今風にリファインされた神体。タイタンやガイアーは言うまでもなく、あの金色ダルマでしかないウラヌスや、スフィンクスそのまんまの第二神体(OVAではオルトス)を、あそこまで昇華せしめたのはなぁ…。あとになって原作を読んで、目からうろこの思いでしたよ。いや、もちろん横山光輝先生の原作デザインあってこそのものなんですが(笑。
未完の作品であり、DVDの質もあまり良いとは言えないものなのですが、それでも声を大にして「これは観て下さい」と言いたいアニメですね。ストーリー自体は、朝日ソノラマ文庫から発売された小説版(全二巻)でもってきっちりと完結しているので、そちらを読めば補完は可能ですし。まごうことなき「隠れた名作」と呼ぶにふさわしい本作、気になった方はどうか味わっていただきたいと思うのであります…って、なんだかアフィリエイトの宣伝じみてしまったなぁ(苦笑。
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