■パズル#06 今回の舞台はどこかのリゾートホテル。10年前に宝石強盗が逃げ込み、そのまま行方をくらましたという曰くつきの島を舞台に、いつものごとく分かりやすい殺人事件が展開されます。面白いし、見せ場も少なくはないのだが、回を追うごとに酷くなってきているな、このドラマ。
番組公式:
http://puzzle.asahi.co.jp/ 脚本やシリーズ構成は、かの「TRICK」シリーズを手がけた蒔田光治。撮影スタッフも結構被っているとの事ですが、あの人気シリーズの足元には及ぶべくもない安っぽさが全開なのですな。
むろん「TRICK」も、事件のトリックや犯人の動機など、色々と無理のある展開はてんこもりでしたが、それは「人間って、こんなにくだらない事で騙されてしまうのですよ」という製作者側のねらいが背後にあったから納得できたもの。「パズル」にはそれがないよね。いつもお約束に乗っ取って現地へ到着→死体を見つける、のコンボであり、この手のドラマには欠かせない「犯人が実際に殺害するシーン」が一切出てこないというのも、その薄っぺらさに拍車をかけている。
放送時間帯的に「殺人のシーンは無理」なんて事はないでしょうね。他のミステリードラマではごく普通に描いていますし。結局は一話の尺の中で全てを収めるために省いているという事なのでしょう。完全なルーティンワークで成り立っているミステリーというのも珍し…くはないか。跋扈してますからなぁ(笑。
と、前置きが長くなりました。今回の脚本はいつにも増して酷かったと思いませんか。最初の方で、海岸から上がる煙を調べに行ったきり、いつまでも戻ってこない人物を心配して「よし、皆で見に行こう」というセリフが出てきたときには思わずコケました。そりゃー、その場にいた全員にアリバイを用意しなければならないからそのようなセリフを入れたのでしょうが、普通言わないって。何よりも、その「海岸から立ち上っていた煙」の謎解きは放置されたまま(まぁ、犯人が仕込んでおいたってことなんだろうけど)。色々といい加減なんだよなぁ…。
正直、この程度の脚本でお金がもらえるなんてうらやましいですよ。仮に、同じ内容を小説として出したとしても、まず出版社には見向きもされないと思う。こういう部分だけを取り上げてみても、いかに本作品が「映像の演出」の力に頼った作りであるかがよく分かるかと思います。だから、そういう意味では(皮肉にも)わりかし良く出来ているんだよね、これ。映像には派手さこそないものの、無難にまとまっているし(嘘臭い画面だったのは二話ぐらいのものか)、今回のクライマックスで見せてくれた「チャンバラシーン」など、登場人物それぞれにも見せ場が用意されているのは良いと思う。まぁ、問題は――その登場人物がどいつもこいつも好感抱けない奴らばかりだという事なのだが…。
そんなこんなで、作っている側も見ている側もかなり温度の低〜いところにいる「パズル」。次回は、「聞くと死ぬ落語」ですって。「TRICK3」における「死を呼ぶ駄洒落歌」を思い出しますなぁ。やはりこういう内容でやるのならば、色々とネタを盛り込んだ前項編で見てみたいものですね。
■マクロスF(フロンティア)#08 ハイスクール・クイーン シェリル・ノームのキャラクターは、正直失敗だったのではないかと思う。各マクロス船団を股にかける大人気スターのはずなのだが、劇中では自由奔放に遊ばせすぎであるし、かなりの「馬鹿」として描かれていたりもする(TV版マクロスのリン・ミンメイも相当の自己中心的な馬鹿女であったから、これもわざとかもしれないが)。およそ好感の持てるキャラクターではない。失礼ながら歌もそんなに上手いとは…いや、上手い事は上手いのだろうけど、魅力は感じない。OP後の提供バックにて、毎回「もってっけー」という歌が流れているが、正直きついとしか。
公式:
http://www.macrossf.com/ で、今回はそんなシェリルが傍若無人に暴れまわる学園パートでありました。第八話目にしてようやく主人公・アルトたちの通う“美星学園”の詳細が語られ、いわゆる伝統的芸能全般を学ぶエリート校である事が明かされたわけです。当然のごとく、アイドルを目指すランカリーも冒頭で転入という(笑。
そういえば、アルト君は元々は演劇コースに在籍する“歌舞伎俳優(女形)”という設定でしたが、その辺はあんまり生かされてないですねぇ。OPでは麗しきアルト君を拝む事が出来るのですが…。少し前に、彼の父親が少しだけ登場しましたが、ひょっとするとパイロット養成コースに転学したせいで、すでに勘当の身なのだろうか。まさか山岡士郎と海原雄山みたいな関係じゃなかろうな…。
学校全体を巻き込んだドタバタ劇を経て、なんでかシェリルまでもがパイロット養成コースに入学してくるのですが、もう滅茶苦茶もいいところだな。つまるところは、「これで三角関係を描く準備が出来ました」って事なんだろうけど、無理がありすぎですって。大物スター(シェリル)と駆け出しアイドル(ランカリー)とを対等な舞台で描きたかったのだろうけど、それで学園をもってくるというのはいささか苦しいな。今後の展開次第では大コケするかもしれませんね…。
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