土曜プレミアム枠にて「デイ・アフター・トゥモロー」を視聴。ローランド・エメリッヒ監督作品って事で、公開当時にはえらく気になった作品でした(でも結局観に行かず)。このたび地上波に来てくれてよかったよかった。直前のバレーボールの試合が30分延長されていて苛立ったのは置いておくとして、そこそこ面白い映画でした。
さすがに映像は綺麗だし、見せ方もテーマも壮大なもの。全世界がごくわずかな時間で氷河期に突入し、そこを乗り切るというドラマも面白いし、「地球環境を大切にしよう」というメッセージも、陳腐ではあるがごく健全なものでありました。
でも、そこまでだったかなぁ。一番気になって仕方がなかったのは、「温暖化が進みすぎると氷河期になる」っていう説明のくだり。極地の氷が一斉に溶け出したことにより、海水の塩分濃度が変化→氷河期が訪れるとかなんとかって言っていたんだけど、はっきりいって全然説明になっていないと思う。これで理解できる利口系もとい理工系人間が羨ましいぜ。これを観ていた大部分の人は、「なんで海水が薄まると気温が下がるの?」って思ったはず。あくまでも舞台を氷河期にすることを優先させすぎた結果、そのあたりの説明が致命的なまでに不足していたんだよなぁ…。
ネットの各所で見てみた解釈としては、こんな感じらしい。
1.温暖化が進み、極地の氷が溶け出す
2.海水の塩分濃度が低くなり、地球全体の太陽熱の吸収率も低下する
3.氷河期が訪れる う〜ん、これでもよく分からないというのが正直なところですな。海面上昇により海の面積が広がり、それで地球全体の熱吸収率が低下するのだっていうのは分かるのだけれど…それって相当先の遠い未来にしか起き得ないような気がする。少なくとも、この映画で描かれたような「一秒ごとに10度気温が下がる」なんていう現象が物理的に存在するのかどうか…(笑。
ま、そういった科学的な解釈はあまり無意味な事なのかもしれない。現実にも、常識や今までの公式では考えられなかった超自然災害が起きまくっていますし。この映画が描きたかったのは、「極限状態にあっても互いを信じあう父子」「発展途上国の難民受け入れに感謝」というような泥臭い部分であり、あまり真面目に捉えすぎると鼻白むだけかもしれませんね。全地球規模の災害よりも、家族が大事だっていう実に庶民の支持を得そうなテーマ、私は嫌いじゃありません。
個人的に引っかかったのは、映画前半でちょこっとだけ出てきた「東京」のシーン。突然の巨大な雹に見舞われて、住人がバタバタと死んでいっただけの場面なんですが、あれさ…どう見ても「東京」を「日本」をよく理解できてないだろう、って言いたい。ゴチャゴチャとしていて、「焼肉なんたら」とかいう看板がやたらと目立っていたり、どちらかというと「中国の繁華街」のステレオタイプがモロなシーンでしたね。笑っちゃったのは、落ちてきた雹を拾った警官が「なんだろ、これ…」とつぶやくところ。いくらなんでもそれはねーだろとTVの前でひっくり返った。アメリカの警官はあんなに抜けているのかもしれないが、日本の警官はもっとビシッとしてますがな(苦笑。
残念だったのは、前半の竜巻発生のシーンで予算の大半を使い果たしたような感が濃厚だった事かな。あの前後に出てきたハリケーンの演出以上の見所が、映画後半になかったのが悲しい。凍りついた自由の女神像を何度も映し出されたところで、「所詮はCGでしょ?」としか思えないのですから。
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