■天元突破グレンラガン#27 天の光は全て星(最終回) ついにアンチスパイラルの本拠地へ到達した一行は、ニアを助け出し、敵との最終決戦に臨む。最終最後の切り札は、皆の力が一つになった、その名も“天元突破グレンラガン”。銀河規模のスケールで戦いが繰り広げられる中、明かされるアンチスパイラルの真実。全力で持ってこれを打ち破った一行は地球へ帰還し、それぞれの道を歩み始めるのだった…。
というわけで、ついに終わってしまいました。2クール番組としては異例の全27話構成(総集編含む)で、最後の最後まで力の入った作画と演出で貫き通してくれたように思います。正直、見終わった後、色々な思いが交錯して、しばらく呆然としてました。予定調和的なものではあったけど、決して後味が良いとも言えない、なんとも不思議な余韻が残りましたね…。
最後の戦いは銀河と銀河をぶつけ合う、宇宙規模のスケールでしたが、あれは認識や思念が具現化したイメージの世界のようでもあり、もはや大きさや質量の概念で括れる描写ではないのでしょう。極めて観念的な演出でもありましたが、最後のトドメは、天元突破→超銀河→アーク→グレンラガンというマトリョーシカ構造からシモンの乗ったラガンが飛び出して行うという、カタルシスを満喫させてくれるものであり、そのスピーディーな演出は今回の見所の一つといっても良いのではないでしょうか。
過去の感想記事において、かの「
ヤマトタケル」との類似性をちょっと書いた事がありましたが、今回、タイトルの名を冠する“天元突破グレンラガン”のデザインを見たとき、やはり“魔空戦神スサノオ”に似ているなぁ…と思いました。あれも最終形態は全身真っ赤で、いたるところに顔がついていたんですよね(ただそれだけの事なんですが)。もしくは――「スーパーロボット大戦」シリーズに登場するオリジナルメカ“ベルゼインリヒカイト”を連想した人も多かったのでは(笑。
意外だったのはアンチスパイラルもまた同じ人類だった、というネタばらしですね。今までの流れだと、それこそ山田正紀の「宝石泥棒」に登場した“超越者”のような存在だとばかり思っていましたので。彼らの本星は完全に機械化され、そこの人類は肉体を保存した状態で一つに統合されているという…。
このシーンを見たとき、「これはアンチ“トップをねらえ!”だったのか」と理解しました。厳密には“トップをねらえ2!”否定とでも申しましょうか――進化する事を捨て去り、母星に閉じこもったアンチスパイラルの姿は、まさしく“トップ2”における地球人類そのものであり、凄まじい速度で進化を続ける螺旋族こそは、トップ世界における“宇宙怪獣”の表象に他なりません。「トップをねらえ2!」を逆の視点から見るとこうなるのだ、という解釈の提示にも思え、興味深いものでした。
結局のところ「グレンラガン」は、“気合や根性”といったように、出発点を「トップ」と同じくしながらも、まったく逆のベクトルを辿った珍しい物語だといえるかとも思います。こうした良い意味でのひねくれ方は、かの「エヴァンゲリオン」も同様で、あちらは、主人公の少年がロボットに乗って戦う事を最後の最後まで嫌がり続けるという、アンチ・ロボットアニメそのものでもあったわけですし(笑。
と、なかなか奥深いものも感じ取れたなーと思います(深読みのし過ぎかもしれませんが)。最後の最後でシモンが選択した未来には賛否両論ありそう。個人的には残念でしたよ。宇宙の果てまで行って来た男が、最終的には元の穴掘り屋に収まるというのはどうもね…。てっきり第一話冒頭のあれに繋がるものだと思っていましたし…。
結局、前回獣人化したはずのブータは元に戻っていたし、“次元大瀑布”がなんなのかは分からずじまいだったし、細かいところを突っ込めば、第五話の舞台となったアダイ村の地下空洞はなんだったの、というような…結構投げっぱなしのネタが多いんですよね。それだけは本当に残念。風呂敷の畳み方が下手なのは、「エヴァ」以降のガイナックスアニメに共通する性質となりつつありますね。

オチに不満がないわけではありませんが、それでもこの半年間は最高に楽しかった。なんせ朝の滅法弱い私が、ただの一回も欠かすことなくオンエアを観続けたぐらいなんですから(笑。
DVDは第三巻で購入を止めてしまいますが、数年後に廉価版BOXでも出たら入手したいものですね。やっぱり動画作品として高品質だったってのが、一番の魅力(セールスポイント)だったと思うので、ガイナックス(だけでなく他の制作会社も)には今後もこういったスタンスの作品を作り続けていって欲しいと思うものです。スタッフの皆さん、長い間お疲れ様でした!
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天元突破グレンラガン 4捕らわれのニア。だが、男は現われた、そう約束通り・・・。そして始まる!まだ見ぬ明日のための最後の戦いが!!
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