■セクシーボイスアンドロボ#11 ロボ(最終回)
ついに迎えた最終回。全11話ということで、あっという間の1クールでしたな。第7話が欠番になったおかげで実質10話分しか放送されていないし…。加えて、第二回からの視聴率の急激な低下・マスコミ各所での酷評なども手伝って、後半の出来は素人目にも酷いと分かるものでしたが、とりあえず完走おめでとう。そしてお疲れ様でした。
最終回のストーリーは第1話との対比構造になっており、そもそもの発端だった殺し屋“三日坊主”との(幽霊になって再登場というありえない形での)再会→主要キャラの別離、というオーソドックスな形で幕を閉じました。
元々ファンタジー的側面の強い本作品でしたが(寓話的ともいうか?)、最後の最後で幽霊ネタねぇ…。でもオカルト話ではないし、あくまでもテーマを浮き彫りにするための要素という扱いでありました。
が、その辺の構成はかなりちぐはぐで、「周囲と合わせる事が至上」を否定する“転校生”絡みのぞんざいな扱いはもうね…。あれ一つで一本別な話を作ったほうがよかったのでは――というか、学校ネタってことで第5話あたりで織り交ぜてもよかったのでは。最終回でやりだすテーマでもなかったと思いますし。
そういう意味で、主役以外のキャラクターは、基本的にテーマを描くための素材とわりきって撮られている感が強かったですね。これは全編通じてそういう印象でした。こういう手法は上手い調理できれば「クールな作風」という評価に繋がるのでしょうが、残念ながら本作の場合は…。
もし視聴率が振るい、第7話が欠番にならなかったとしたら、いったいどんな結末になったのでしょうね? スタッフが投げやりになった感も強かったのですが、8話以降で次回予告映像がなくなってしまった(製作が間に合わなくなった?)こともあわせると、欠番の影響で急遽終盤の内容を変更せざるを得なくなったのかもしれません。少なくとも“プッチーニ”でのぞんざいな作りを観る限りでは、そんな想像もめぐらせてしまいます。
個人的に残念だったのは、最初のころは顕著に描かれていた“おたくネタ”が後半からさっぱりになったこと。スポンサーの関係か、それともクレームでもきたのかは分かりませんが、自分としては“ブライガー”のあれがピークだったなぁ。
松山ケンイチのオタッキーな演技は、劇団ひとりの劣化コピーからいい具合に脱却を見せてくれただけに、その扱いが惜しい。劇中アニメの“マックスロボ”も、上手くいけば「電車男」における“月面兎兵器”になれたかもしれないのに…(笑。
そんなわけで、残念ながら色々な意味で失敗作になった本作品。私は決して嫌いじゃないけど、それゆえ後半の醜態が許せない。製作側に、もう少しでいいから一本骨の通ったものがあれば、これだけの迷走は見なくても済んだのでは…と思ってしまいます。今までの繰り返しになりますが、世評など気にせず最後まで突っ走るべきだったのではないか――と。
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